気管支学
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早期肺癌及び進行肺癌の局在診断
福岡 正博玉井 精雄高田 実根来 俊一松井 薫酒井 直道大串 文隆古瀬 清行河原 正明橋本 武志沢村 献児
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1980 年 2 巻 2 号 p. 145-155

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抄録

肺門部早期癌27例の局在診断と表層浸潤型扁平上皮癌14例及び粘膜下浸潤を呈した小細胞癌、腺癌22例の気管支鏡所見と病理所見の対比検討の結果について述べた。肺門部早期癌27例中胸部X線で異常陰影を認めたのは15例で、気管支鏡的にはポリープ状ないし結節状腫瘤を呈した。occult lung cancerは12例で、表層浸潤を呈するものが多く、10例が1回目、1例が2回目の検査で、1例がselective curattageで局在診断された。表層浸潤型の気管支鏡所見と腫瘍の深達度には相関がみられ、上皮内進展部では、縦走粘膜襞の肥厚、融合、断裂と表面の細顆粒状の不整がみられた。粘膜下浸潤の気管支鏡所見は、腫瘍の浸潤部位(粘膜直下か気管支軟骨より外か)によって異ったが、光沢の残存、縦走襞の変化、締めつけによる狭窄が主な所見であった。

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© 1980 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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