気管支学
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肺末梢小型病変の診断と治療におけるバーチャル気管支鏡による診療支援(第27回日本呼吸器内視鏡学会総会 : シンポジウム1-2)
山崎 浩一品川 尚文小野寺 祐也朝比奈 肇猪村 帝菊地 英毅菊地 順子小西 純浅野 文祐西村 正治
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2004 年 26 巻 8 号 p. 689-693

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抄録

肺末梢小型病変に到達する気管支をバーチャル気管支鏡によりシミュレーションする方法が報告され, 我々もCT透視下経気管支生検の際にバーチャル気管支鏡により肺末梢小型病変に到達する気管支のシミュレーションを行い, その有用性を発表してきた. さらに, 経気管支生検施行中にrealtimeで肺末梢小型病変に到達する気管支をナビゲーションする新しいシステム, 気管支内視鏡挿入支援システムを開発中である. バーチャル気管支鏡による気管支のナビゲーションは, CT透視下のみならずガイドシース併用気管支内腔超音波断層法(EBUS-GS)を併用した経気管支生検の際にも, 診断率の向上と検査時間, X線透視時間が短縮されることが期待される. また, 術前バリウムマーキングにバーチャル気管支鏡によるナビゲーションと極細径気管支鏡を用いる方法は, 病変近傍に正確にマーキングする極めて有用な方法と考えられる. 今回, 本法の利点, 問題点および今後の展望について報告する.

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© 2004 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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