2007 年 29 巻 3 号 p. 164-169
^<18>Fフルオロデオキシグルコース(FDG)を注射し,撮像するポジトロン断層(Positron emission tomography; PET)検査では組織の糖代謝を表す画像が得られ,腫瘍診断に有用である.肺腫瘍の鑑別診断,肺癌のリンパ節・遠隔転移診断,再発診断,治療評価や全身の病巣診断に有用である.近年MD-CTの普及,肺癌のCT検診の普及に伴い,PETならではのメリットは従来の良性・悪性の鑑別診断から病期診断へ,さらに再発診断に変化している.診断精度の向上が,より適切な治療方針の選択に貢献することが期待される.