気管支学
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大量喀血で発症し人工呼吸器管理を必要とした気管気管支アミロイドーシスの1例
遠藤 泰之宮崎 泰成山内 秀太山崎 智久越智 淳一立石 知也岡安 香大場 岳彦藤井 ゆみ玉岡 明洋古家 正大谷 義夫稲瀬 直彦吉澤 靖之
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2009 年 31 巻 2 号 p. 99-104

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抄録

背景.気管気管支アミロイドーシスは限局性アミロイドーシスの病型の一つである.我々は大量喀血で発症し,人工呼吸器管理を必要とした気管気管支アミロイドーシスを経験したので報告する.症例.57歳の女性.突然の喀血を主訴に当院受診となった.胸部CTでは気管・気管支壁の全周性の肥厚を認め,気管支鏡検査では気管・気管支粘膜より滲み出るような出血を認めた.入院同日,喀血が増量し,挿管・人工呼吸器管理となった.約1.5lの出血があり,Hb値が12.5g/dlから9.3g/dlに低下した.気管・気管支粘膜の生検を行ったところALアミロイドの沈着を認めた.他臓器にアミロイドの沈着は認めず,気管気管支アミロイドーシスと診断した.

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© 2009 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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