高周波スネアにて切除し得た気管原発神経鞘腫の1例

深谷 建; 大泉 弘幸; 金内 直樹; 加藤 博久; 遠藤 誠; 鈴木 潤; 貞弘 光章

doi:10.18907/jjsre.31.6_376

深谷建, 大泉弘幸, 金内直樹, 加藤博久, 遠藤誠, 鈴木潤, 貞弘光章

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キーワード: 気管腫瘍, 神経鞘腫, 高周波スネア

ジャーナルフリー

2009 年 31 巻 6 号 p. 376-379

DOI https://doi.org/10.18907/jjsre.31.6_376

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抄録

背景.気管原発の神経鞘腫は稀である.今回我々は胸部気管に発生した神経鞘腫の1例を経験したので報告する.症例.症例は26歳,女性.主訴は呼吸困難.近医で喘息と診断され治療を受けていたが呼吸困難が増悪し,CTの結果,胸部気管に径15mm大の腫瘍を指摘され,当院に転院した.全身麻酔で気管支鏡下に高周波スネアを用いて腫瘍を切除した.術後1年の現時点において再発の徴候はない.結論.気管原発神経鞘腫に対する高周波スネアを用いた切除術は有用であった.

責任著者(Corresponding author)