気管支学
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肺嚢胞への転移が疑われた子宮頸癌肺転移の1例
豊 洋次郎大政 貢志熊 啓瀧 俊彦
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キーワード: 空洞, 転移, ブラ, 子宮頸癌
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2010 年 32 巻 1 号 p. 62-66

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抄録
背景.肺嚢胞への転移が疑われた子宮頸癌肺転移の1例を経験した.症例.46歳,女性.子宮頸癌,腎癌術後にて当院でフォローされていた.胸部CTにて明らかな転移巣はなく,右上葉に肺嚢胞を認めるのみであったが,背部痛とともに嚢胞の不整壁肥厚が出現,PET検査にて不整壁肥厚部分に高集積を認めたため,外科的切除を行い子宮頸癌肺転移と診断した.結語.肺嚢胞の不整壁肥厚は悪性を示唆する所見であるが,薄壁空洞性転移を経験した.担癌患者における空洞性病変は慎重なフォローが必要である.
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© 2010 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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