公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院呼吸器内科 金沢大学附属病院がん高度先進治療センター金沢大学がん進展制御研究所腫瘍内科
公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院呼吸器内科
2016 年 38 巻 2 号 p. 140-143
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
背景.漢方薬が原因の薬剤性肺障害にはしばしば遭遇する.症例.普段より活発で継続的な薬剤服用歴のない65歳・女性が,感冒予防のために約1カ月にわたり葛根湯を内服し,急性呼吸不全で当院を受診した.病歴から葛根湯による薬剤性肺障害を疑い,気管支肺胞洗浄と経気管支肺生検で診断確定とした.結語.医療従事者だけでなく非医療従事者も,漢方薬による有害事象と予防内服の危険性について認識するべきと思われる.
日本気管支研究会会報
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら