気管支学
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症例
進行食道癌の気道内腫瘍浸潤により気道狭窄をきたし,座位にて気管内ステント留置を行った1例
濵元 陽一郎和久田 一茂毛利 篤人井部 達也福住 宗久上村 光弘
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2017 年 39 巻 1 号 p. 18-21

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抄録

背景.一般的に気管支鏡検査・治療は臥位の姿勢で行われる.気道内腫瘍の増大により,臥位では気道閉塞をきたすため,座位にて気道内ステント留置を行った症例報告である.症例.60歳.男性.他病院にて気管支喘息の治療を受けていたが,改善を認めないため当院へ転院搬送となった.転院後,姿勢により呼吸困難が変容したため気道内異物を鑑別に気管支鏡検査を行った.気管内を占拠する腫瘤を認め,穿刺針細胞診を施行し扁平上皮癌の診断に至った.気管支鏡後,緊急造影CTにて中部食道癌からの気道内穿破を認めた.臥位の姿勢維持では気道閉塞をきたすため,座位にて気道内ステント留置を行い,気道確保に成功した.以降,消化器専門医にて治療開始となった.結論.食道癌気道内腫瘍浸潤による気管閉塞に対し,座位にてステント留置を行い気道確保した1例を報告した.

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© 2017 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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