2017 年 39 巻 1 号 p. 82-86
背景.気管支結石症に放線菌感染を合併する例は稀である.症例.73歳男性.肺結核の既往あり.喉頭癌に対する化学放射線療法後に持続する血痰の精査目的で入院した.気管支鏡で右B2に黄白色の腫瘤を認め,生検の結果気管支放線菌症と診断した.アンピシリン1か月,アモキシシリン5か月投与後に腫瘤のサイズに変化なく再度生検を行い,気管支結石症に伴う気管支放線菌症と診断した.結語.気管支結石症に放線菌感染が合併することは稀であるが,血痰の鑑別診断に挙げ気管支鏡を行う必要がある.