2017 年 39 巻 4 号 p. 308-311
背景.気管支型平滑筋腫は多様な進展様式を呈し,気管支鏡下に完全切除が可能な場合もあるが,気管腔外への進展,いわゆるアイスバーグ状腫瘍増殖(iceberg tumor growth pattern)を呈することがある.症例.39歳.男性.反復する肺炎で当院へ紹介受診した.胸部CTで中葉入口部を閉塞し,気管支腔外へ増殖する15 mm大の腫瘤を認めた.気管支鏡検査では中葉支入口部に表面平滑な白色腫瘤を認め,生検で平滑筋腫と診断された.腫瘍が気管支腔外に及んでおり,胸腔鏡補助下右中葉切除術を施行した.結論.気管支平滑筋腫は気管支腔外に大きく進展することがあり,気管支鏡所見だけでなくCTによる病巣の広がりの評価が治療方針選択のためには重要である.Iceberg tumor growth patternを認める場合は,気管支鏡下治療ではなく外科的治療が望ましい.