気管支学
Online ISSN : 2186-0149
Print ISSN : 0287-2137
ISSN-L : 0287-2137
症例
自覚症状を契機に発見された気管憩室の4例
渡邉 賀代小高 倫生黒瀬 嘉幸岸本 久美子中野 千裕押尾 剛志山岸 亨松瀬 厚人
著者情報
キーワード: 気管憩室, 傍気管囊胞
ジャーナル フリー

2017 年 39 巻 4 号 p. 312-317

詳細
抄録

背景.気管憩室は稀な疾患で,画像検査で偶発的に発見されることが多い.自覚症状が発見契機となった気管憩室を4例経験した.症例.症例1は63歳女性.咽喉頭違和感にて受診した.胸部CTで気管の左後側に気管との交通が疑われる囊胞性病変を認めた.気管支鏡検査にて気管に瘻孔を認め,その周囲に炎症所見も認めた.症例2は68歳女性.喀痰,咽喉頭違和感を主訴に受診.症例3は73歳女性.慢性的な喀痰,咳嗽を主訴に受診.症例4は62歳男性.嗄声を主訴に受診した.症例2から4は,胸部CTにて気管後右側に囊胞性病変を認め,気管との交通が疑われたが,気管支鏡検査では瘻孔は認められなかった.結論.気管憩室は無症状例が多いとされるが,咽喉頭違和感,慢性咳嗽,嗄声などを伴う症例報告もあり,これらの症状の原因が他にない場合は,本症との関連を念頭に置く必要があると思われた.

著者関連情報
© 2017 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top