気管支学
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症例
肺結核との鑑別を要したPasteurella multocida肺感染症の1例
正木 康晶古瀬 秀明津田 岳志鈴木 健介谷口 浩和
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2017 年 39 巻 4 号 p. 318-321

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抄録

背景.パスツレラ属菌は人畜共通感染症の病原菌として知られており,ペットブームなどを背景に近年ヒト感染症の報告数が増加している.症例.結核の家族歴を有する66歳の男性で,検診の胸部X線検査で胸部異常陰影を指摘され紹介となった.胸部CT検査では右肺上葉に小葉中心性の粒状影を認めた.陰影の性状および結核の家族歴から肺結核を疑い3回喀痰検査を行ったが,抗酸菌は検出されなかった.しかし,T-SPOT.TB陽性を認め肺結核が強く疑われたため気管支鏡検査で病変部を洗浄したところ,気管支洗浄液よりPasteurella multocidaを認めた.P. multocida肺感染症と診断し,クラブラン酸/アモキシシリンの投与により陰影の改善を認めた.結論.肺結核との鑑別を要したP. multocida肺感染症の1例を報告した.

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© 2017 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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