気管支学
Online ISSN : 2186-0149
Print ISSN : 0287-2137
ISSN-L : 0287-2137
症例
気管支内視鏡で診断し得たidiopathic pulmonary ossificationの1例
金井 友宏足立 雄一米田 翠山本 悠司安藤 紘花森村 治大谷 安司阿部 欣也
著者情報
キーワード: 肺骨形成症
ジャーナル フリー

2018 年 40 巻 6 号 p. 580-583

詳細
抄録

背景.Pulmonary ossificationは稀な疾患で,多くは外科的肺生検,剖検にて診断されている.気管支内視鏡検査で診断した報告はさらに少ない.症例.32歳女性が,健診で胸部異常陰影を指摘された.胸部CTでは石灰化を伴う粒状影を認めたため気管支内視鏡検査を施行した.気管支肺胞洗浄液では有意な所見は認めなかったが,経気管支肺生検で肺胞腔内に沈着する骨組織を認めた.追加の検査で基礎疾患は認めず,idiopathic pulmonary ossificationと診断した.結論.侵襲性を考慮し,pulmonary ossificationを疑った際は気管支内視鏡検査も選択肢となり得る.

著者関連情報
© 2018 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top