背景.Pulmonary ossificationは稀な疾患で,多くは外科的肺生検,剖検にて診断されている.気管支内視鏡検査で診断した報告はさらに少ない.症例.32歳女性が,健診で胸部異常陰影を指摘された.胸部CTでは石灰化を伴う粒状影を認めたため気管支内視鏡検査を施行した.気管支肺胞洗浄液では有意な所見は認めなかったが,経気管支肺生検で肺胞腔内に沈着する骨組織を認めた.追加の検査で基礎疾患は認めず,idiopathic pulmonary ossificationと診断した.結論.侵襲性を考慮し,pulmonary ossificationを疑った際は気管支内視鏡検査も選択肢となり得る.