2024 年 46 巻 2 号 p. 85-89
背景.Diffuse pulmonary meningotheliomatosis(DPM)は,胸部CT画像で多発結節影を呈し,外科的生検で診断されることが多い.症例.43歳女性.汎下垂体機能低下症で当院糖尿病・内分泌内科に通院していた.胸部CT画像で,両側肺に多発する1~5 mm大のすりガラス結節を指摘され,当科に紹介された.胸部CT画像では,5か月の経過で結節のサイズに変化はなかったが,画像所見からは転移性肺腫瘍などが疑われたため,左B8a,左B9aより経気管支肺クライオ生検を施行した.病理組織所見では微小肺髄膜細胞様結節を複数認め,画像上のすりガラス結節陰影に一致すると考えた.病理所見と画像所見を合わせてDPMと診断した.結論.DPMを含む多発すりガラス結節の診断に経気管支肺クライオ生検が有用な可能性がある.