気管支学
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in vitro におけるアナフィラキシー反応のβ受容体に及ぼす影響(気道平滑筋をめぐって)
本島 新司湯川 龍雄福田 健牧野 荘平
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1985 年 7 巻 4 号 p. 523-528

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抄録

ovalbumin(OA)に感作したモルモットより気管鎖を作製し, OAに1時間曝露するとisoproterenol(ISP)に対する反応性が有意に低下することをすでに報告し, また同様の条件で求めたforskolinに対する反応性が低下することも示した。今回は, アナフィラキシー反応がβ受容体に及ぼす影響について検討した。chopped lungをOAに1時間曝露すると, β受容体数には変化を認めなかったが, ISPのβ受容体に対する親和性は低下傾向を示した。総合して考えると, アナフィラキシー反応後のISPに対する反応性低下の原因部位として, β受容体, GTp-regulatory protein, adenylate cyclaseのすべてが関与していることが示唆される。今回認めた現象は, 喘息発作時にβ刺激薬の効果が低下する原因の一部を説明するであろう。

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© 1985 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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