抄録
滋賀県北部の山間部に自生する樹木19種について結実調査(前報)を行うとともに, 自生個体から採取した種子を低温貯蔵およびジベレリン処理を施して播種し, 発芽率(前報), 生存率, 生育状況を調査した。本報告では発芽率と生存率から得た得苗率をもとに, 各樹種を効率的に生産するための発芽処理法を判断した。この結果, 2種については低温貯蔵後ジベレリン処理を施すことによって, 17種については低温貯蔵のみで高い得苗率を呈し, 各々を効率的な一手法とした。また, 各樹種の得苗率と採種地で確認した種子量等をもとに母樹1個体からの得苗数についても概算したので報告する。本試行では結実調査, 播種試験をとおして, 自生樹木の生産にかかる一資料を得ることができた。