抄録
伐採木 · 抜根チップや砂質系現地発生土などの建設副産物を主材料として有効利用し, 短繊維を混入することにより勾配 1 : 0.5 の法面に一度に20~50 cmの厚さで造成可能とし, かつ従来のエアによる吹付方式で吐出能力を大幅に向上させた吹付工法を開発した。本事例は, トンネル坑口取付道路法面に設置されたアンカー受圧板を, 導入樹木によって全面緑化 · 被覆して景観性向上を図る目的で施工したものである。吹付材料としては, 第二東名高速道路建設工事に伴い発生した伐採木 · 抜根材の堆肥化物と購入マサ土を主材料とし, 短繊維により補強を図った生育基盤の造成を行ったものである。施工後 11 ヶ月目の調査では, 導入した 9 樹種の苗木の活着状態は良好であり, さらに周辺から飛来したと思われる木本 · 草本の生育も多数見られた。施工後 11 ヶ月目の判断ではあるが, 樹木の生育に適し耐侵食性の高い生育基盤であることが確認された。