抄録
日本道路公団が施工する軟岩地における表面侵食の防止を目的とした植生工の工種選択は, 種吹付工B(厚さ2 cm相当, ポンプ吹付)と植生基材吹付工(厚さ5 cm以下, モルタルガン吹付)が選択可能なため適用条件の明確化が望まれた。このため, 種吹付工Bを施工した箇所において植生調査, 生育調査, 根系·基盤調査を実施した。その現地調査の結果から, 種吹付工Bの適用限界を探るため統計手法を用いて各要因が生育へ与える影響の度合いを検証し適用条件を検討した。その結果, (1)風化し易く土砂化するのり面においては, 方位にかかわらず種吹付工Bの適用性は高い。(2)風化し易く細片化するのり面では, 乾燥害の影響を受けにくい方位, NW~SEののり面において種吹付工Bの適用性は高いとの結論を得た。