日本緑化工学会誌
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技術報告
マツ枯れ被害林におけるコナラ実生更新の初期過程に及ぼす光環境と虫食害の影響
島田 博匡
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2004 年 30 巻 1 号 p. 332-335

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抄録
枯損木伐倒や除伐により光環境を改善したマツ枯れ被害林の林床においてコナラの播種更新試験を行った。発芽や実生の生存に光環境は影響していなかった。播種後1年目の実生の幹長,地際径や分枝は光環境が良好なほど大きくなる傾向がみられた。虫食害の影響はほとんどなく,光環境を良好にすることで実生サイズの増大や分枝を促進し,今後の生存や成長に,より有利な生育形態に誘導することができた。
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© 2004 日本緑化工学会
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