日本緑化工学会誌
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論文
武蔵丘陵森林公園におけるヤマユリ(Lilium auratum Lindley)の生育と植生,林床植生管理及び光の関係
根本 淳永留 真雄佐立 昌代
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2006 年 32 巻 1 号 p. 9-14

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抄録
2005~2006年に,埼玉県の国営武蔵丘陵森林公園内の尾根部の樹林地において,ヤマユリの抽だい個体数,開花状態と,植生,林床植生管理及び光条件の関係を調べた。調査及び解析の結果,下草刈りが,ヤマユリの抽だい個体数,開花個体数,開花数を増加させる効果は,下草刈りの継続期間が2年では不十分であり,9年以上で確実な効果がみられた。2回/年,1回/年,0.4回/年の下草刈り頻度とヤマユリの生育状況の関係では,下草刈り頻度が高いほど,抽だい個体数,着花個体数,着花数の増加にもたらした効果は大きかった。また,林冠でのコナラ等の落葉広葉樹の優占は,アカマツ優占よりも林床へと到達する光を減らし,ヤマユリの生育を抑止する傾向があることが明らかになった。 
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© 2006 日本緑化工学会
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