抄録
東アジアに広く分布する落葉性コナラ属であるモンゴリナラ,カシワ,コナラ,ミズナラ,クヌギ,アベマキ6種の3年生苗木を3つの異なる土壌水分条件下(Control, pF2, pF3) で2週間栽培し,P-V曲線から得られる水分生理特性を比較した。十分に潅水されている状態ではコナラの乾燥耐性が最も低く,カシワが最も強い乾燥耐性を示した。強度の乾燥ストレス下ではコナラとクヌギの乾燥耐性が低く,最も乾燥耐性が高かったのはアベマキとカシワであった。モンゴリナラとミズナラは中程度の耐性を示した。アベマキは乾燥ストレスが強まるに伴い,乾燥耐性が大きくなり,高い浸透調節能力を持つものと考えられた。これに対し,カシワとクヌギの浸透調節能力は小さいものと考えられた。