日本緑化工学会誌
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論文
播種時におけるコナラ種子の乾燥が芽生えの発達経過と成長量に及ぼす影響
阿部 信之橋本 良二
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2007 年 33 巻 3 号 p. 484-491

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抄録
播種時におけるコナラ種子の乾燥が,芽生えの発達経過や成長量にどのように影響するかを調べた。播種から出芽までの期間は,無乾燥に比べ弱度の乾燥でむしろ短くなり,さらに乾燥日数が増すと長くなった。播種から出芽までの期間の長い芽生えでは上胚軸伸長期間や展葉期間は短くなった。しかし,播種から展葉終了までの全期間は,播種から出芽までの期間に依存していた。種子乾燥にともなう播種から出芽までの期間の増大は,種子の脱水率の増大で説明されなかった。種子乾燥がもたらす芽生えの成長量の低下については,播種から出芽までの期間の長期化と脱水率の増大がそれぞれ関係していた。乾燥にともなう不出芽種子の出現状況を考えあわせ,播種に際しては,乾燥日数で5 日間,脱水率では10% に至らない取り扱いが,一応の目安になると判断した。
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© 2007 日本緑化工学会
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