日本緑化工学会誌
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論文
異なる光条件下で生育させたケネザサ (Pleioblastus pubescens Nakai) 個葉の光合成特性
阿拉 坦花坂本 圭児三木 直子廣部 宗吉川 賢
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2008 年 34 巻 4 号 p. 636-640

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抄録

本研究は,異なる光条件で生育させたケネザサを用いて,個葉の最大光合成速度の季節変化を調べ,葉の寿命との関係を検討し,光環境に応じた光合成特性を明らかにすることを目的とした。その結果,暗い処理区に比べ,明るい処理区では最大光合成速度が春と夏に高いが,葉の寿命が短く冬にかけて急激に葉の生残率が低下する傾向があった。それに対して,暗い処理区では,最大光合成速度は低いが,葉の寿命は長かった。夏季から翌年冬,および夏にかけて葉の生残率が高く,最大光合成速度についても前年より低下の程度が小さかった。

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