日本緑化工学会誌
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技術報告
刈取りがオオイタドリReynoutria sachalinensis (Fr. Schm.) Nakai)の再生に及ぼす影響
田崎 冬記内田 泰三丸山 純孝
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2009 年 35 巻 1 号 p. 166-169

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抄録

堤防法面には侵食の防止や環境面・景観上の配慮から造成後に張芝が行われてきた。しかし,近年,造成から一定期間が経過した法面へのオオイタドリの侵入・繁茂が,特に北海道において問題となっており,管理用道路における通行障害,被陰による堤防法面の芝の減退・裸地化等が大きな問題となっている。また,オオイタドリの除草にかかる費用も大きい。そこで,本調査では,刈取り高さおよび時期を変え,オオイタドリ防除に向けた維持管理について検討した。その結果,当年の通行障害等の解消には7月以降の1回刈りが,オオイタドリ群落自体の縮小・衰退には,6月および8月の2回刈りが有効であることが示唆された。

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