抄録
札幌市の地区公園においてススキやオオヨモギなどの競合植物に被圧されていた野生のスズラン個体群を回復させるための刈り取り管理方法を検討した。スズラン以外の競合植物を刈り取ることで,スズランの個体数と開花個体率は増加した。スズランが枯死し始める初冬に刈り取りを行うことでも十分な効果が認められたが,とくに「春・夏・秋・初冬」の刈り取りが有効であった。実験開始時に,被覆面積(m2)×草高(m)で求めた植物の近似的体積(植物体量)が大きく,競合関係にあったススキとオオヨモギは夏と秋の刈り取りで衰退したが,カモガヤは刈り取りによって増加した。