抄録
本研究では,都市公園のオオシマザクラ(Cerasus speciosa (Koidz.) H. Ohba)の若木の細い枝において,冬期と花後期に剪定を行い,剪定口の巻き込み組織形成の進行を調査した。その結果,冬期で82 %,花後で93 %の剪定口から巻き込み組織が形成されたことから,オオシマザクラにおいて剪定管理を実施することに支障はないと推測された。また,剪定時期の違いが,巻き込み組織の形成や巻き込み率に影響を与えなかったことから,開花量を確保するための管理として花後期が剪定時期として適していると考えられた。そして,剪定強度については,剪定枝直径20-30 mm程度で,巻き込み組織形成が比較的高まることが推察された。