抄録
日本の林床に広く分布し,全国各地でシカの食圧を強く受けているミヤコザサを生態系管理の指標として用いるために,単位面積当たりの総桿長と各器官のバイオマスとの間で累乗回帰式を求め,「バイオマス推定式」を作成することで,ササ植生バイオマスを簡易的・非破壊的に推定する方法を検討した。地上部バイオマスは作成された推定式により推定できることが明らかとなったが,地下部まで加味したバイオマスの推定は,総桿長からバイオマスを推定することが困難であったため,推定方法を再度検討する必要がある。また総桿長から,単位面積当たりのミヤコザサ葉内炭素・窒素・リン含有量の推定を試みた。