抄録
樹木の緑陰効果に関する定量的な測定例は少なく,その結果,緑陰効果という視点から見た樹木の植栽の基準は曖昧なのが現状である。そこで本報告では,街路樹及び公園樹として広く植栽されているケヤキ (Zelkova serrata) を対象とし,熱画像を用いて地表面温度を測定することにより,樹木の緑陰効果を定量的に評価するとともに,地表面温度に影響を与える要因について明らかにすることを目的とした。その結果,被覆率及び樹冠被覆面積が大きいほど日向と木陰下の地表面温度差は大きく,緑陰効果が大きいことなどが明らかになった。