抄録
かつて二次草原が存在していた柏市こんぶくろ池周辺のアズマネザサ群落において, 埋土種子による二次草原の再生を目的として埋土種子発芽実験と現地刈り取り試験を行った。埋土種子発芽実験の結果, 43 種の植物の発芽が見られたが, うち 23%が二次草原に特徴的な種であり, 当該地区の土壌が二次草原再生のポテンシャルを有していることを確認した。現地試験の結果, 二次草原に特徴的な植物種は, 放任区で 3 種しか確認されなかったが, 刈り取り試験区で 17 種観察され, ササ刈りが有意に二次草原植物の発芽と成立を促進させた。アズマネザサは冬の刈り取りのみの場合, 植被率が増加したため, 抑制のためには夏刈りが必要と考えられたが, 夏刈りはヒヨドリバナの秋の開花を阻害した。