日本緑化工学会誌
Online ISSN : 1884-3670
Print ISSN : 0916-7439
ISSN-L : 0916-7439
論文
水辺ビオトープ造成後 8年間における植物,鳥類およびトンボ類の種組成の変化について
荒瀬 輝夫内田 泰三
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 40 巻 1 号 p. 102-107

詳細
抄録
新規造成されたビオトープでの動植物相の初期遷移について解明するため,面積約 250 -m2の水辺ビオトープを造成し,造成後 8年間 (2005~2012年) にわたって植物 (年 1回) ,鳥類およびトンボ類 (月 1回) を調査した。植生について,優占種は初期の雑草類から湿生植物へと変化した。低木層の侵入種数は経過年数と関連がなく,累積種数と出現種数は直線的に増加した。草本層の侵入種数は経過年数とともに減少し,累積種数は対数曲線によく適合し,出現種数は横ばいであった。鳥類は繁殖期 33種,越冬期 35種が確認され,草本層の植物と同様の種数の変化を示した。トンボ類は造成 2年目までに 16種が侵入し,その後の変化はなかった。種組成の類似度が半減する年限を求めたところ,植物では陸域 5~7年,水域 10~20年,鳥類では 30~60年,トンボ類では 40年と推定された。
著者関連情報
© 日本緑化工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top