日本緑化工学会誌
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論文
森林の樹冠構造がヒートアイランド現象緩和機能に及ぼす影響
加藤 顕沖津 優麻常松 展充本條 毅小林 達明市橋 新
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2015 年 41 巻 1 号 p. 169-174

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抄録

ヒートアイランド現象の緩和対策として,都市緑地による熱環境緩和効果が期待されている。これまでの緑化対策では樹高しか着目されておらず,樹冠構造については考慮されなかった。樹冠構造の異なる緑地を対象に,樹冠構造の発達が地表面温度に影響するか検討した。その結果,樹冠の厚みが増すと日中の表面温度を下げ,夜間の表面温度を下げないことがわかり,昼夜間の温度変化を緩和する効果があった。そのため,樹冠構造を発達することが,都市林におけるヒートアイランド現象緩和機能を強化することがわかった。

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