日本緑化工学会誌
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技術報告
生態系の物質循環特性に基づく緑地の持続性の評価手法に関する検討
松本 文高橋 輝昌宮脇 侑子
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2015 年 41 巻 1 号 p. 243-246

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抄録
緑地の持続性を評価する指標について検討するため,持続的な生態系であると考えられる天然林と,都市域の造成緑地において,植物による有機物生産活性と土壌生物による有機物分解活性を調べ,両者の関係を比較した。有機物生産活性と有機物分解活性は傾斜20° 以下の天然林において高い正の相関を持ち,グラフ中で右上がりの線を描き,この線は持続性の指標となり得る。ある緑地における有機物生産活性と有機物分解活性の関係をグラフ上の点で示した場合に,点がこの線上にあれば,その緑地は持続性を備えている。造成緑地では有機物生産活性に対して有機物分解活性が低く,持続性に乏しいと考えられた。
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