2016 年 42 巻 1 号 p. 163-166
香川県有明浜において,海浜植物のモニタリングの基礎データの取得を目的として,小型UAVによる空中写真 とSfM 技術を用い,有明浜全域の植生と微地形を調査した。有明浜では海浜植物群落が全体の51 %の面積を占め,海浜幅が広い場所では,汀線側から陸側に向かって,コウボウムギ→ハマゴウ→カワラヨモギと群落が変化した。希少種は8種確認され,このうちハマウツボやビロードテンツキなどの5種は生育面積が 100 m2を下回り,絶滅の危険性が極めて高いことがわかった。