抄録
コンテナ苗の植栽に用いるディブルでは,植穴の側面に圧密された壁状の土面が形成され,根系成長に影響を及ぼすことが指摘されている。そこで,ディブルの丸棒歯部に幅10 mm の翼を2枚取付け,植穴内で回転操作を行うことにより植穴側面の土壁を解すことが可能な改良型ディブルを試作した。改良型ディブルを用いた植穴側面の土壌硬度はディブルのそれより有意に低下した。植穴を開ける際に翼の回転操作を行っても穴開けおよび植付けの作業時間はディブルと同等であった。改良型ディブルの植栽能率は常法(裸苗の唐鍬植え)の約 2倍であった。本調査地は A層が団粒状構造の砂礫が少ない土質で堅密度が低いため,植栽器具の違いが初期成長に及ぼす影響は認められなかった。