日本緑化工学会誌
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論文
特定外来生物ブラジルチドメグサの栄養繁殖特性
中嶋 佳貴沖 陽子
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2016 年 42 巻 4 号 p. 543-549

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抄録
特定外来生物ブラジルチドメグサ (Hydrocotyle ranunculoides L. f.) の水流の有無に対する生育反応及び地表における削取処理の効果を検討した。さらに茎の切断片の生育特性を把握した。削取処理を施さなければ茎長は 2か月で約 10 m 伸長した。茎は水流 ( 0.23±0.01 m/s) があると切断片が自然発生し,水流がないと乾物重が有意に重かった。表層土削取区 (表層 1cm) は地表面削取区 (地表面) より総乾物重が重く,茎削取区では植物体の再生は認められなかった。一方,実験開始時に 2 節及び 3 節の茎切断片は頂芽が切断されると再生が優れた。実験開始 63日後には,実験開始時に 2節であった茎切断片は, 4 節であった茎切断片の 8 割以上に達し,節数はほぼ同等まで発達した。以上より,茎が削取時に一部切断もしくは損傷されて残存すると,むしろ旺盛に増殖することが認められた。
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