高速道路区域内の緑地では,非意図的に侵入した雑草の繁茂により,道路構造物や諸設備などの点検と維持管理に支障をきたす事例が増加している。そこで高速道路緑地における雑草害の概要を明らかにすることを目的として,日常的に現場の巡回と点検に従事している中日本高速道路株式会社グループ会社社員を対象とした雑草のアンケート調査を実施した。その結果,調査対象とした東名高速道路及び中央自動車道から分岐する各路線の全線でクズが発生しており,設備,施設の管理,点検,視認性,工事などにおいて様々な問題を引き起こしていることが判明した。