最大瞬間風速57.5 m/sを記録した令和元年房総半島台風は千葉県土に多大な被害をもたらし,多くの風倒木を発生させた。その中でも特徴的なサンブスギ林とマテバシイ林の風倒被害について調査を行った。平地に成立したサンブスギ林では,形状比75以上の全ての個体が幹折れし,形状比50~75の個体では,非赤枯性溝腐病の外部病徴が顕著な個体で幹折れが多い傾向があった。有効土層1 m以上の斜面に成立したマテバシイ林の風倒被害率は66%で,マテバシイ風倒木のうち85%は幹折れによるものだった。有効土層が55~100 cmと薄い斜面に成立したマテバシイ林の風倒被害率は75%で,マテバシイ風倒木のうち79%は根返りによるものだった。