2021 年 47 巻 1 号 p. 171-174
都市部を中心に,ヒートアイランド現象の緩和,低炭素化,雨水の流出抑制,鳥類・昆虫類の生息地など多面的な役割への期待から屋上緑化の整備が進んできた。他方,屋上緑化が整備された空間では,外部からの飛来種子による植物の侵入・定着を確認することができる。本研究では,SAKURA MACHI Kumamotoに整備された屋上緑化に侵入・定着する植物の現状を調査した。その結果,多種多様な植物が侵入・定着し,これらの多くが在来種であることが明らかとなった。すなわち,屋上緑化はこれまでに期待されている役割に加え,外部からの飛来種子を捕捉することで植物が侵入・定着する空間となり,都市の生物多様性を向上させると考えられる。