2021 年 47 巻 1 号 p. 187-190
ナス科の落葉低木クコの緑化利用に向けて,挿し木試験と発芽試験を行い増殖法を検討した。挿し木試験では,2020年6月に長野県南箕輪村で枝を採取し長さ10 cmの挿し穂に切り分け,3水準の挿し木前処理(対照区,ルートン区,泥団子区)を行った。泥団子区で1ヶ月後の根の成長量が有意に大きく,挿し木後の茎重の減少と元口断面積の関係も明らかになった。発芽試験では,採種年(2019年,2020年),光条件(明区,暗区),温度条件(28 ˚C一定,28 ˚C/15 ˚C,15 ˚C一定)の組合せ実験を行った。3.3~76.7%の発芽率が得られ,採集年と温度条件の効果が有意で,光条件は組合せた条件により効果が異なった。