2021 年 47 巻 1 号 p. 191-194
樹木の蒸散作用に起因する樹液流動を計測する樹液流速測定法は,林分の蒸散量の定量評価や樹木の生理特性などの把握に広く適用されている。この計測値の日変化パターンを概観することで,測定木固有の微気象条件や受光態勢などを把握することができる。本報では,各論的に次の内容を報告する。まず,樹冠の大部分が被圧環境下にあるナギを対象に樹液流動特性を調査し,季節により日変化パターンが変化することを示した。次に,耐寒強度の異なるアボカドへの寒害の樹液流動に及ぼす影響の差異について提示した。さらに,大枝を欠損したアボカドの樹液流動について評価した。