2022 年 48 巻 1 号 p. 107-110
令和2年7月豪雨によって大きな被害を受けた鹿児島県垂水市の林道切取法面を対象に,崩壊の実態とその発生要因を明らかにするための現地調査を実施した。その結果,崩壊は27箇所で発生し,崩壊面積は90%以上が20 m2未満,崩壊による生産土砂量は95%以上が10 m3未満であったこと,崩壊面積と崩壊による生産土砂量は切取高の増加とともに大きくなっていたことなどが明らかになった。さらに,崩壊した切取法面の肩部に連結する自然斜面の等高線形状などから,崩壊の発生には,切取法面に降った雨に加え,同法面肩部に連結する自然斜面で生じた表面流の切取法面への集中が関係していると考えられた。