2023 年 49 巻 1 号 p. 167-170
生態系と景観の修復を目的とした緑化資材である東京クレセントロール®の泥流抑制と植生回復の長期的効果を検証するため,三宅島で流出土砂量調査と植生調査を実施し設置2年後と6年後を比較した。流出土砂量は資材区と対照区に設置した土砂受け箱で計測し,植生については1 mコドラートを用いた植被率と種構成の調査と樹木の分布調査を行った。流出土砂量は資材区で少なく,対照区に対する削減効果は4年間で約9倍になった。植被率は両試験区で2016年より2021年で有意に高く,試験区間の比較では2021年のみ資材区が有意に高かった。種構成はハチジョウススキが約90%を占め樹木密度は資材区で有意に高かった。