日本緑化工学会誌
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技術報告
スイレンの駆除方法の違いによる水質の挙動と地下茎現存量の比較
辻 盛生 関口 光司村井 壮一郎鈴木 正貴
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2024 年 49 巻 4 号 p. 373-378

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抄録

スイレンは過繁茂による水面の閉塞やそれに伴う水生生物への影響が問題視されており,駆除方法の模索が行われている。極力簡便な方法が必要とされるが,実施に際して水環境への負荷が生じる可能性がある。ここでは,富栄養化した浅水人工池を対象に,1.5m四方の試験区を用いた3種類の駆除方法の比較と試験区内の水質の推移,および残された地下茎の状況から,適した駆除方法の抽出とそれに伴う水質への影響について調査した。その結果,5月下旬から9月中旬までシートで被覆する方法によって完全に枯損させることが可能であることが明らかになった。一方水質は,嫌気的な条件が卓越すると共に,植物体からの溶出と考えられる窒素濃度の上昇が見られた。シートによるスイレンの駆除を実施する際には,水環境や水生生物への影響を考慮する必要がある。

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© 2024 日本緑化工学会
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