森林の表面侵食防止機能に及ぼす間伐と間伐木を利用した筋工の効果の持続年数を検討するために,スギ林,ヒノキ林の間伐地各2カ所で,獣害防護柵有無,筋工有無の条件ごとに土砂受け箱法による土砂移動の観測,林床被覆率や相対散乱光強度などの調査を8年間行った。間伐後に相対散乱光強度,林床被覆率が上昇し,土砂移動レートは減少した。その後の樹冠閉鎖で相対散乱光強度は低下したが,林床被覆率は低下せず,土砂移動レートが少ない状態が間伐後7,8年間保たれた。最終調査時の土砂移動レート,林床被覆率,筋工の腐朽や土砂堆積状況などから,両樹種ともに間伐と筋工の効果は少なくとも10年程度は持続すると推測された。