2026 年 52 巻 1 号 p. 139-142
ヒナノハイゴケとエゾスナゴケの2種のPb集積能を評価するため,Pb濃度が10 mg L-1の溶液へ浸漬処理後,20日間の栽培実験を行った。さらに,植物体中Pb濃度,植物・培地(ろ紙)洗浄液中Pb濃度を測定し,溶脱率(%)を算出した。その結果,両種の植物体中Pb濃度は約3,500~4,000 mg kg-1と高く,処理区の溶脱率は最大で0.006%と極めて低かった。これらの結果から,両種はHyperaccumulatorを定義する植物体中Pb濃度の閾値(>1,000 mg kg-1)を大きく上回り,かつ体外への溶脱量も小さく,Phytoremediation用植物としての利用可能性が示唆された。