北海道十勝管内で張芝工2年目の外来草本植物の根系を含む高含水土の一面せん断試験を実施し,強度定数(粘着力c ・せん断抵抗角φ)に及ぼす根系指標の影響を検討した。その結果,茎葉部・根系の生育には立地条件や施工時期が影響しており,植被率は平地・北向き法面で高く,根系指標は9月下旬施工で良好であった。根系指標との関係をみると,立地条件・施工時期にかかわらず,粘着力増加量⊿cは原点を通過する正の相関があり,せん断抵抗角増加量⊿φでは原点を通過しない正の相関が認められた。以上より,⊿φを指標とした法面保全効果を発揮させるには土供試体内に一定程度以上の根量が必要であることが示唆された。