2026 年 52 巻 1 号 p. 43-48
本研究は,能登半島地震の隆起よる砂浜の拡大により,飛砂害の増加の恐れがある輪島市の鹿磯海岸を対象にして,飛砂抑制が期待できる植物種の抽出とその効果の定量的評価を目的に行った。研究方法としては,地震から約2年までの期間に計7回の小型UAVによる空撮を行い,植生や砂面変動の分布図を作成した。地震後に陸化した砂浜と地震前から砂浜であった場所に共通して,海浜植物ではコウボウムギの分布面積が最も大きかった。コウボウムギの飛砂の抑制効果を評価したところ,3月~翌1月の期間に,周辺の裸地と比較して,5~10 cmの飛砂の抑制効果が推定され,今後の飛砂対策への植生の活用が期待された。