都市緑地における炭素貯留手法としてバイオ炭の活用が期待されている。本研究では,バイオ炭および肥料の施用が緑化樹木の生存率と成長に及ぼす影響を評価した。シラカシとケヤキを対象とし,黒土およびマサ土にてバイオ炭(50%施用)と肥料の有無を組み合わせた試験区を設定した。試験の結果,マサ土でシラカシを栽培した場合,夏季以降に施肥区等で生存率が低下する傾向が認められたが,バイオ炭単独区では枯死が発生せず,生存率の向上に寄与する可能性が示唆された。成長面では,両樹種の樹高およびシラカシの根元径において,施肥による促進効果が認められたが,バイオ炭施用は成長に有意な影響を及ぼさなかった。