抄録
公園緑地の緑空間は人々にアメニティを提供しているが, 景観が人間に与える心理的機能の評価は難しく, その特性が明確でない場合が多い.本研究は緑空間の景観評価法を設定するとともに, 景観を構成する物理特性の影響度を解明しようとするものである.実験方法は25タイプの緑空間のサンプルからSD法によるアンケート調査を行い, 因子分析と写真の物理特性による解析を行った.その結果, 樹高・舗装面・施設等の物理特性が景観評価に大きな影響を与えていることが明らかになった.また, これらの物理特性をフォトモンタージュ法等により変更し, 緑空間の評価および景観構造への影響度の検証を行った.