日本緑化工学会誌
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オルドス高原の緑化植物沙柳 (Salix psammophila) の年輪成長からみた生産量について
田中 安代増田 拓朗丸山 宏前中 久行
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1999 年 25 巻 4 号 p. 351-354

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抄録

半乾燥地において緑化植物として用いられている植物は, その時間あたりの生産性と水消費あたりの生産効率を重視した植栽計画および利用計画が必要とされる。中国内蒙古自治区オルドス高原で緑化植物として利用される沙柳 (Salix psammophila) を用いて, 年輪から読みとれる過去の幹直径の成長に着目し, 現在の幹直径, 樹高などの形状と各部分の乾物重よりえられた相対成長関係をもとに, 簡単な成長モデルを作成した。その結果, 立地条件による幹直径の成長にばらつきがあるが, 沙柳の幹収穫は樹齢4~6年程度で行うのが効率的であることがわかった。

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